迅速で的確な診断や治療を行うために
各専門職が一丸となって医療に取り組みます

各専門医療職が一丸となった「チーム医療」
当院では、診断や治療を迅速かつ的確に行うために、各専門医療職が一丸となった「チーム医療」を行っています。
チームは、医師を中心に看護師、臨床検査技師、放射線技師、薬剤師、栄養士、リハビリテーション職員、医療事務職などで構成されています。
現在、感染防止チーム、栄養サポートチーム、褥瘡対策委員会(褥瘡管理チーム)の3チームが活動を展開しています。
患者支援への取り組み

感染制御チーム(ICT)

当院では、患者さんやご家族、医療従事者など、病院に関わる全ての人を対象とした感染防止対策を、感染制御チーム(ICT;Infection control team)が中心となり、積極的に行っています。
ICT とは、医師、看護師、臨床検査技師、薬剤師、事務職員が各自の専門を活かして連携し、感染対策を実施するために組織された専門職によるグループです。
感染が発生した場合は、拡大を最小限に防ぎ、速やかに終息が図れるように、日ごろから方策を講じています。
また、院内の活動に留まらず、地域の病院や連携病院とカンファレンスを実施し、地域連携活動の推進も図っています。

栄養サポートチーム(NST)

「医食同源」という言葉が示すように「食」は健康の基本です。良好な栄養状態を保つことは気力を充実させ、病気と闘う体力を整えるほか、長期入院による寝たきりを予防することにもつながります。
患者さんの中には、治療に伴う食欲の低下のほか、嚥下機能の低下、胃瘻、輸液管理中など様々な理由で十分な栄養を取れていない方がいます。
そのような患者さんに対し、当院では各職種(医師・看護師・管理栄養士・薬剤師・理学療法士・言語聴覚士など)で栄養サポートチーム(NST;Nutrition Support Team)を組織し、職種の壁を越えた横断的なカンファレンスを行った上で対応しております。主治医や病棟とも連携しながら、少しでも皆さまのお役に立てるように日々活動を行っております。

褥瘡対策委員会(褥瘡管理チーム)

褥瘡(床ずれ)は、脳血管障害や進行した悪性疾患などの患者さんが、自分の力では十分に体を動かすことができず、長時間同じ姿勢で同じ部位が圧迫される血流障害によって発症します。糖尿病による末梢神経障害があり、痛みを感じにくい患者さんは、動ける方でも発症することがあり、注意が必要です。
当委員会は、外科医・看護師・栄養士・薬剤師・理学療法士からなるチームです。褥瘡の患者さんを定期的に回診し、適切な処置の方法を検討するだけではなく、栄養管理を含めた総合的な褥瘡の治療を行っています。
2014 年度は34 名の患者さんを治療し、全身状態が悪いながらも14 名で褥瘡が消失し、治療中増悪した患者さんはいませんでした。