一般診療とコロナ診療の両輪で
地域の皆様の健康を守ります

2023年4月より東海大学医学部付属東京病院 病院長を拝命しました 海老原明典でございます。これまで院内の新型コロナ感染対策室室長として新型コロナ診療に取り組んでまいりました。また、渋谷区医師会感染症担当理事として、行政、医療機関の連携による感染拡大の予防に努めてまいりました。
これまで当院が培ってきました渋谷区を中心とした近隣の皆様、また遠方より当院を信頼されて来院されている患者様に対して、これからも誠心誠意、安心・安全な医療の提供の継続を行なってまいる所存です。

2020年2月から新型コロナ感染症のパンデミックが始まって約3年が経過し、2023年5月8日からは、2類感染症から5類感染症へ移行されることになりました。この3年間で医療を取り巻く環境や人々の生活環境が大きく変わりました。その中で我々は、東京都指定の新型コロナ重点医療機関の指定を受け、東京都では初の新型コロナ専用病院として取り組んでまいりました。これまでに1,545人(2023年2月1日現在)の患者様の入院、治療を行っています。 特に2021年8月の第5波では、中等症から重症の患者様を多く治療し、特殊な酸素管理(ネーザルハイフロー)を駆使し患者様の生命を守ってきました。
今回、5類感染症へシフトすることで多くの病院が新型コロナ病床を縮小し、一般診療の拡充へ向けた動きを検討している中で、当院としてはこれまでの東京都の新型コロナ専用病院としての責務を全うし、これからも都民の皆様の安心・安全な医療のご提供を掲げ、率先した新型コロナ診療に責任を持って対応してまいります。
同時に慢性疾患等で当院へ通院いただいている患者様には、これまで新型コロナ診療が中心で多大なご迷惑をお掛けしましたが、これからは一般診療とコロナ診療の両輪をバランスよく稼働させ、当院へ通院いただいている皆様の安心・安全を守っていきたいと考えます。

これからも東海大学医学部付属東京病院の大学病院としてのクオリティーとホスピタリティーの充実を図り、職員一同精進して行くつもりでございます。何卒よろしくお願いいたします。

病院長

海老原 明典